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たーのしー!
いとまです。実はしばらく前に、フリーの音楽ゲームにオリジナル曲を一曲提供させていただいていましたので、それについての報告になります。
提供させて頂いたのはOrange-starさんのアイシューター(i Shooter)というゲームで、グルーヴコースターがモチーフとなっています。
→Orange-starさんのサイトはこちら
提供させて頂いたのは「歪ナ痕」という曲で、難易度は4/6/9と、「そこそこ難しめ」程度の扱いになっています。(難易度は1~10なので)
この曲は実は過去にとあるRPGに提供させて頂く予定が没になった「歪な殺意」という曲のアレンジバージョンとなっておりまして、実は短かった尺を短時間で十分な長さに伸ばしたものだったりします。譜面はOrange-starさんにお任せという形だったのですが、それらしくなっています。
i Shooterにはボカロの名曲や、人によっては聴き慣れているかもしれないフリー音楽素材など、オリジナル以外にも様々な曲が入っています。ぜひWindows環境のある方はプレイしてみてはいかがでしょうか。
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いとまです。
本日、西野亮廣さんがクラウドファンディングで資金を募って制作した人気の絵本「えんとつ町のプペル」がインターネット上で無料公開されたことが話題になっています。
お金をかけて制作した芸術作品や娯楽作品を無料で公開することはよいことなのか。こういった論争を、近頃は多く見かける気がします。元々少なかったわけではないのですが、無料で入手できるコンテンツが増加したことが理由なのか、或いは、単に議論が認知されてきたということなのか……。
ともかく、それに関して、インターネットに創作物を垂れ流している身として、少し考えたことがあるので、書かせていただきます。
「無料で公開することは、コンテンツを破壊する」とする向きがあります。——強い言葉になってしまい申し訳ありません。
近年、多くの人々(あえて若者とは限定しません)にとって、コンテンツとはブラウザやアプリケーションを開けば無料で享受できるものです。アマチュアによって作られたものならば、それは尚更のことです。しかし、それによって被害を被っているクリエイター達がいるのも事実です。
一つは、プロのクリエイター。この方々は、身につけた専門技術を無料のものと勘違いされるがために、理不尽な仕事を依頼されたり、コンテンツが売りにくくなったりすることがあるのだとか。(これに関しては、私が部外者に過ぎないため、伝聞になってしまううえ、信ぴょう性も高くないものと考えて頂きたいです)
もう一つは、同人のクリエイター。この方々は、自費でコンテンツを制作しているので、無料で頒布してしまうと完全にマイナスが出てしまいます。売っているがマイナスが出ているよ、という方にとっては(実際、こちらの方が多数派だとは思いますが)、より大きなマイナスです。同人活動で稼ごうとするのは無理のある話ですが、確実に大損すると分かって創作をしたいと思うものではありません。
また、やはり「絵を描ける」ことや「曲を作れる」こと、「話を書けること」「写真を撮れること」「データの処理ができること」……こういった技術は、無料で消費されるものとして認識されるべきではないでしょう。少なくとも、私はそう思います。
さて、私は一年ほど前から、Raidelkというサイトで無料で絵と音楽を公開しています。
正確にどのくらいの方が見て下さっているものかは分かりませんが、一日百件程度のリクエストがあるそうです。(本当か?)
サイト開設前は、どういった形式で創作を発表するべきかずっと悩んでいました。
シンプルにイベント等でCDを頒布すべきだろうか?クオリティがお世辞にも高くないことは承知していましたが、それは無料で公開する理由にはなりません。お金を取るというのは、作者が作品に対して責任を持つことにもつながります。
或いは、動画サイトにアップロードすべきだろうか?現在、曲を公開するとなったら、動画サイトが主流になっているのではないかと思います。私も6年ほど動画投稿者として活動していたので、わかります。広告収入も得られるので、プラマイで言うと恐らくプラスになります。
しかし色々悩んで、結局、私は自分のホームページを開設し、そこに半ば引きこもるような形で創作活動をしています。無料で作品を公開しています。
先述の価値観に基づく葛藤はありましたが、それにも勝るものがありました。
一番は、少年時代の自分の最大の思い出でもあった個人サイト時代への懐古です。当時、一部の界隈でjavascriptやperlでちょっとしたゲームを制作して自分のサイトで公開するのが流行っていました。infoseekのレンタルサーバーが人気だった記憶があります。MIDI素材を配布しているサイトから曲を引っ張ってきて、勝手にBGMとして流したりしていました。もちろん、利用規約に基づいて、です。
今でも、素晴らしい時代だったと思っています。思い出補正もあるでしょうが、お金なんて出せるはずもない引きこもりの少年に、商業にも負けないであろうクオリティの作品たちは、大いに生きる希望を与えてくれました。自分のサイトにもなんとか作り上げた稚拙なゲームを載せたとき、私は初めて何かを作り上げてそれで人を楽しませる喜びを知りました。
再現とはいかないまでも、当時の私が覚えた感動に、少しでも近づきたいと思っているのです。
……その他に、もっと個別的な理由としては、プレイヤー周辺の形式を整えられるということもありました。これについては未完成で恐縮なのですが、サイトのレイアウト自体を創作の雰囲気に合わせられることによる、没入感の増加というものは、前時代的かもしれませんが、私の理想としてありました。ちょっとしたギミックも設置しています。ゆくゆくは、隠しページなども作れたらいいな、などと今は考えています。……これは構想です、ただの。
このように、理由があってこのような形態を取らせて頂いていますが、無料で作品を公開することに対する抵抗がないといえば嘘になります。
そこで現在は、もしも、あくまで仮定の中の仮定の話ですが、ある程度聴いて頂けるようになったら、作品をリマスターして、ちゃんとした形で頒布したいと考えています。
現在公開している作品は、基本的に192kbpsで、絵も私の未熟なタッチのものになっています。もし頼まれても、サイト上でそれ以上の品質向上は行いません。
しかし、もし、私のような者の作品にお金を払って下さる方がいるのであれば、ちゃんとそれをお金を持って公開して、サイト上のものを「プロトタイプ」「無料版」のような扱いにできればと思っています。こんなのも言い訳に過ぎないかもしれませんが。
ということで、私は西野さんには同意しませんし、正当な対価を貰って活躍しているクリエイターを「お金の奴隷」などと呼ばれていたことには到底納得できませんが、無料で公開することそのものは理解できますし、そのこと自体を批判されるのは苦しいなあと思っています。(批判して下さっても構わないのです。念のため。)
ただ、無料で公開することのエクスキューズを「自分なんて素人のクオリティの低い作品でお金取るわけにはいかないから」には絶対にしませんし、いかなるクリエイターの方もそうあるべきではないと思います。
ちなみに、西野さんの「えんとつ町のプペル」は無料公開後、急激に売り上げが伸びたそうです。ボランティア精神からにせよ、反骨精神からにせよ、純粋な芸術への興味にせよ、今のご時世にもわざわざお金を払う方もいるという一つの例にはなるのでしょうね。
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昨年末に波濤の四曲目「零の塋域」を上げました。前曲「人を探しています」の前日談、なぜクロード君が船に乗ることにしたのかという曲です。読み方は「ぜろのえいいき(なぜか変換できない)」です。
また少々長めの曲です。物語音楽だから仕方ない、などとも言われましたが、これは完全に私の手癖な気がします。もっと多い情報量を……!短い時間で描いている作品もあるもの……!
とはいえ、サビのストリングスなど編曲面は大変気に入っている一曲です。ぜひ聞いて頂ければ幸いです。
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